市政報告取って出し 12月議会で一般質問しました。
12月議会(令和2年第4回定例会)は11月30日に開会し、12月7日から9日まで一般質問がありました。
わたくしは今議会で一般質問の機会を得て、8日に登壇いたしました。
質問のテーマは5つ。
シティープロモーション、観光政策、広報やちよ、国際交流、行政サービスのデジタル化についてです。
以下に質問答弁の要旨を記します。
1. シティープロモーションについて
質問/昨年4月に新設された「シティープロモーション課」の実績と効果、今後の展開は?
答弁/まずは、庁内へのシティープロモーション意識醸成と体制整備に取り組み、魅力PR方法の検討や移住定住促進のターゲットを選定した。
他に、SNS(Facebookとtwitter)の運用を始め、徐々にフォロワーが増加中である。
直近では、人口20万人到達記念の一環で、11月22日の「いい夫婦の日」に婚姻届を提出したご夫婦に、お祝いとして特別な花束(市の花バラと地元鍛冶職人手作りのメタルローズを組み合わせたもの)を贈呈する企画を実施。
市内外から問い合わせあり、各種報道機関にも取り上げられた。
今後は、SNSの活用は継続しながら、シティプロモーションのターゲットに選定した「25歳から34歳の女性」を意識した(該当年齢の職員たちの意見を反映した)PR冊子作成やブランドロゴ、ブランドメッセージの作成も検討していく。
【意見・要望】
・シティープロモーションとは何か、その方向性等を共有するためにも庁内の意識醸成は大切。
・SNSは「役に立った!誰かに伝えたい!」という投稿内容で工夫しながら継続を。
<参考>
・「いい夫婦の日」企画は、“八千代らしさ”が生かされ、報道機関も注目したのではないか。
<参考>
・八千代市のブランドロゴ、ブランドメッセージ欲しかった。ぜひ作成検討を。
2. 観光政策について
質問/この春締結された観光振興分野での産学官連携は?
答弁/八千代市と京成バラ園芸株式会社及び秀明大学観光ビジネス学部で、相互の人的、物的資源を有効活用し、市の観光振興に寄与することを目的に連携協定を締結。
京成バラ園社長や観光ビジネス学部学部長等を講師に「市の観光資源(新川・バラ)からまちづくりを考える」と題した職員研修を実施。
引き続き三者間で連携し、京成バラ園や道の駅やちよ、新川千本桜などの地域資源を、点から線へつないでいくことで、本市の観光振興を図りたい。
【意見・要望】
・観光分野での産学官連携は千葉県内初。積極的に取り組むべき。
※参照
八千代市、京成バラ園、秀明大学観光ビジネス学部との三者協定の締結
・観光スポットの広報、周知に留まらず、来訪者(交流人口)を地域にどう結び付け、どう生かすのか、ぜひ検討を。
・近隣市との観光連携も必要ではないか?
質問/観光政策において地域経済を活性化する視点での取り組みは?
答弁/八千代市は2025年をピークに人口減少が見込まれ、交流人口の増加や地域経済の活力維持は重要な課題。
地域経済の活性化のため、「(仮称)八千代市観光振興計画」策定の折、誘客の観点に加え、特産品の商品化やプロモーション等について検討していく。
【意見・要望】
特産品の商品化は新規開拓と同時に「やっちブランドセレクション」の活用、プロモーションを。
※参照/やっちブランドセレクション
質問/市外県外から八千代市に訪れてもらうような仕掛けづくりは?
答弁/八千代市は都心に近く、新川をはじめ豊かな自然や良好な景観が多いこともあり、制作会社等から撮影の問い合わせを多い。
他市の事例も参考にしつつ、映画やドラマ撮影等のロケ地情報や本市の魅力的な観光資源についても市ホームページやアプリ「ココシルやちよ」、動画投稿サイトなど様々な媒体を活用し、市内外への発信に努めたい。
【意見・要望】
・ロケーションライブラリー(ロケ実績紹介)でロケツーリズム誘客を、四季折々の花(桜、スイセン、つつじ、バラ、ゆり、彼岸花等)でフラワーツーリズム誘客も可能ではないか。
・商工観光課は交流人口、関係人口増の政策を。シティープロモーション課の移住定住策と連携を。
3. 広報やちよについて
質問/8月にアンケートを実施した経緯と結果を踏まえた今後の対応は?
答弁/情報入手手段が多様化している現在、今後の紙面づくりの参考に、無作為抽出で市内在住の18歳以上の男女1,330名にアンケートを実施。
主な結果として、購読頻度が、「毎号必ず読む」が34.0%と最も高い一方、「全く読まない」も22.1%と続き、二極化していることは今後の課題。
質問/ポスティングサービス申込者が増えていることに対してどのように感じているか?
答弁/新聞購読者数が減少する一方でポスティングサービスの申込数は増加傾向。
費用の増大が課題。アプリ「マチイロ」の利用案内や「広報やちよ」配架場所の増設等の対応で,ポスティング費用の縮減に努めたい。
【意見・要望】
「全く読まない」は、届いていない、広報の存在を知らない可能性も含まれる。
そんな中、読みたいという意思でポスティングサービスを申し込むのだから、発送費用の増大が課題ではなく、その費用をどう捻出するかが課題ではないか。
質問/「やちよニュースクリップ」など動画素材の取扱いは?
答弁/やちよニュースクリップは、動画の特性を生かし、広報紙と連動した話題、掲載しきれなかった情報等を3分程度の簡単な動画にまとめたもの。
周知したい情報等を各課が撮影、編集したものもあるが、配信したことの周知が十分ではないことは課題。
【意見、提案、要望】
・動画を見てもらうための工夫が必要。活用方法の検討も。
・各課制作の動画を一覧で確認できるようにホームページ内の統一を要望。
4. 国際交流について
質問/「八千代市多文化共生プラン」の進捗と今後は?
答弁/本市に在住する外国人は、10月末時点で5,938人、人口比は2.94%。
平成28年3月に「八千代市第2次多文化共生プラン」策定時から約1.5倍増。
国籍別では中国が最も多く、ベトナム、フィリピンと続く。近年では、ベトナムの増加が著しい。
市では行政情報の多言語化や多文化交流センターでの生活相談、八千代市国際交流協会による日本語教室やイベント開催等支援実施。
次期「第3次多文化共生プラン」は、本年9月に総務省が改訂した「地域における多文化共生推進プラン」との整合を図った上で令和3年3月末までに策定予定。
【意見・要望】
・市は地域住民と在住外国人とのコミュニケーション支援を。
・千葉県ではホームページの多言語化(8か国語で閲覧可能)や在住外国人の視点を政策に活かす取り組みあり。ぜひ参考を。
質問/国際姉妹都市タイラー市との交流や事業の市民周知は?
答弁/平成4年に姉妹都市提携を結び、派遣事業11回、受入事業9回実施。
教育、経済、文化等の交流を継続中。
昨年10月タイラー市訪問の際、八千代市教育委員会職員が初訪問。教育事業について意見交換実施。
また、経済分野では、タイラー市の食品加工会社の最高執行責任者と石井食品株式会社社長のテレビ会議の機会を提供。
今年度は、イオンモール八千代緑が丘で「タイラー市・八千代市姉妹都市交流写真展2020」を開催。
タイラー市の概要や文化について市民に紹介。
再来年度の姉妹都市協定30周年に向け、国際交流協会と密に連携を図り、姉妹都市交流事業やその歴の市民周知を強化したい。
【意見・要望】
・交流事業の計画、実施は、国際交流協会任せではなく、行政主導で。
・令和4年の姉妹都市協定締結30周年を機に、締結日の“5月16日”を「タイラーの日」に制定してはどうか。(タイラー市には“八千代の日”制定あり)
5. 行政サービスのデジタル化について
質問/デジタル化の取組み状況は?
答弁/現在国では、デジタル社会の実現を図るためデジタル庁を創設し、行政のデジタル化を図る取組推進。
具体的には、市民が市役所に来庁することなく行政手続ができる「行政手続のオンライン化」と行政事務システムについて、令和7年度(2025年度)までに標準化を進めるため、国の動向に注視していく。
質問/デジタル弱者への対応は考えているのか?
答弁/「行政手続のオンライン化」を進めるにあたり、年齢や障がいの有無等にかかわらず、市民がインターネットを活用し、行政手続きできる環境の構築を図っていく。
デジタル弱者、いわゆる「デジタル・ミニマム」についても、国の動向を踏まえ、調査・検討を図っていく。
【意見・要望】
政府の「IT基本法改正案」では“誰一人取り残さないデジタル化”が基本理念。
八千代市でも供給者目線ではなくユーザー目線での取り組みを、また、状況によっては、窓口職員のアナログ対応(対面、接触)の併用も検討要望。
今議会の模様は、後日、八千代市議会会議録システムにアップロードされます。
また、「市議会だより」への掲載は2月1日号までお待ちください。
何をするにも社会的距離、ソーシャルディスタンスが常となる「新しい日常」に慣れつつありますが、人がつながり、あたたかみのある「八千代市」でありたい、千代に八千代に続くまち「八千代市」でなければと。
その想いを胸に、しっかりと務めて参ります。