6月議会報告
令和3年度第2回定例会(6月議会)は、上程された議案15件とも原案可決、承認され、7月6日に閉会いたしましたことご報告申し上げます。
また、今定例会では9件の発議案が挙げられ、中でも発議案第15号は、6月末に千葉県八街市で発生した下校途中の小学生5人が死傷した痛ましい事故を受け、八千代市における児童、生徒の通学路の安全対策の強化を求める決議については、全会一致で可決されました。
議決結果(令和3年第2回定例会) – 八千代市 (city.yachiyo.chiba.jp)
なお、わたくしが6月28日の一般質問に登壇した折の質問答弁について、要旨を以下に記します。
今回の一般質問では4項目、バラのまちづくり、京成電鉄株式会社との包括連携協定、高齢者福祉、地域の声を受け、大和田新田樹木見本園の現状について質問いたしました。
◆バラのまちづくりについて
【質問】
バラのまちづくり委員会を庁内に設置し、事業計画策定とのことだったが、進捗は?
【都市整備部長答弁】
市の花バラを生かしたまちづくりを市民、企業、行政協働で進めていくために、令和2年11月5日に部長級を構成員とする横断的な推進組織「バラのまちづくり庁内委員会」を設置し推進指針案を策定した。
また、本市のバラのまちづくりの参考に、佐倉市草ぶえの丘バラ園や習志野市谷津バラ園を視察、広島県福山市とはリモートで意見交換を行った。
【質問】
「バラのまち」の先進市広島県福山市が成功を収めている要因の一つに、“バラまちづくり条例の制定”がある。
昨年9月議会では必要性について検討とのことだったが、現状は?
【答弁】
先進市のバラ条例を参考とし関係部局と調整を図った上、引き続き条例制定の必要について検討したい。
【質問】
未だ検討中とは残念。
では、市民のバラに対する意識、ローズマインド向上施策は?
【答弁】
行政と公益財団法人八千代市地域振興財団各々で、バラに関する講座を開催予定。
それにより市民意識を醸成し、将来的に市の公共施設等に植栽されているバラの管理を行うボランティアの育成につなげたい。
【質問】
八千代市環境緑化公社が行っていた戸建て転入者へのバラ苗の配付は今後も継続するのか?
【答弁】
今年度から八千代市地域振興財団が業務を引継ぎ、戸建て転入者への配布に加え、今後、結婚、出産記念等にも配布対象を広げていく。
【質問】
服部市長2期目の公約に「バラまちづくり条例の実現」があったが、市長自身の考えを伺いたい。
【服部友則市長答弁】
バラまちづくり条例については全くの白紙というわけではない。
バラを愛する市民のマインドも高まっている。
総合的に勘案して、最終的に条例化するかどうかを決めるつもりだが、
やらないという選択肢ではない。
【要望】
やるという選択肢で、ぜひ早期にバラまちづくり条例の制定を。
◆京成電鉄株式会社との包括連携協定について
【質問】
協定締結の背景とその概要は?
【企画部長答弁】
京成本線沿線の京成大和田駅、八千代台駅、勝田台駅周辺は開発から50年以上が経過し、沿線住民の高齢化や老朽化した建物、空き家の増加など、周辺地域の活性化が必要な状況である。
活性化をより効果的に進めるためには本市と京成電鉄(株)との双方による連携・協力が必要であると考え、包括的な連携に関する協定の締結に至った。
内容は、まちの魅力の創出及び向上に関すること、文化及び観光の振興に関すること、駅周辺の整備に関することなどについて連携し協力することとしている。
【質問】
ハード面はもとよりソフト面で、特にシティプロモーションや観光など、民間企業ならではのアイデアや発信力が期待できるのでは?
【答弁】
ハード面では地域の課題やまちづくりの方向性を共有しつつ、駅周辺の再整備を進めていく。
ソフト面では同社が持つ様々なノウハウや強み、互いが持つ資源を生かし、八千代市の魅力づくりや魅力の向上、観光振興等、協議、検討をしながら持続可能な地域社会づくりにつなげていきたい。
【要望】
京成電鉄(株)の報道資料に、自治体との包括連携協定は八千代市が初めてとの記載があった。民間企業は実績主義かつスピード感も大切。
地域貢献と活性化のパートナーとしてWIN WINの関係構築を早急に。
答弁には具体的な取り組みが無かったが、ソフト面では例えば、市の行事を駅ポスターや吊り広告等の交通広告を活用してお知らせしたり、グループ会社のユアエルム八千代台でのイベント展開、また双方のイメージキャラクターのコラボレーショングッズの制作等々、ぜひとも積極的な取組を。
◆高齢者福祉について
【質問】
高齢者の多くは住み慣れた自宅や地域で最後まで暮らしたいという思いがある。
本市での在宅介護サポートの中で、特に認知症介護の取組は?
【健康福祉部長答弁】
国では、令和元年、認知症施策推進大綱を改定し、心身ともに健康な高齢者の増加や認知症高齢者への支援、家族介護の負担軽減措置等の課題に取り組むとした、本市では、令和3年3月に八千代市高齢者保健福祉計画を策定し、誰もが安心して暮らせるまちづくりを掲げ、特に認知症高齢者に対しては、地域とともに見守る仕組み、体制づくりの推進を位置づけた。
また、人材育成と介護者の精神的負担軽減のため、市民対象の認知症サポーター養成講座や認知症高齢者を介護する家族交流会の開催を予定している。
【質問】
市民への一層の理解に向けて積極的に取り組む事業は?
【答弁】
具体的な取組は、9月の世界アルツハイマー月間に合わせて市内各図書館に認知症に関する図書の特設展示、9月21日には、地域包括支援センター職員が認知症のシンボルカラーオレンジ色のTシャツを着用し、認知症の理解促進を図る。
認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で暮らし続けるために、市民一人一人が認知症への理解を深め、適切な関わりや支援が行われるよう、地域の中での見守り体制の構築を目指す。
【要望】
在宅介護の最初の相談窓口でもある地域包括支援センターの増設を検討いただきたい。
また、家族を介護している人は、とかく自分の心と体の健康をないがしろにしがちなので、日本ケアラー連盟が作成しているケアラー手帳の導入検討を。
将来的には、市が事務局となって医療と介護の連携を進める柏プロジェクトのような仕組みも。
【質問】
特別養護老人ホームの待機者数の現状は?
【答弁】
特別養護老人ホームの待機者数は、令和3年1月1日現在352人で、そのうち在宅での生活が困難、かつ、今すぐ入所を希望は113人。
【質問】
待機者解消のための取組は?
【答弁】
今年度が初年度となる第8期介護保険事業計画では、今期の特別養護老人ホームの整備目標は2施設160床で、うち1施設80床は既に事業者が決定し、令和4年度末の開設準備中。
残りの1施設は、令和5年度の開設を目標に現在公募中。
【要望】
待機者のピークを見定め、施設が安定した経営が図れるよう実態の調査と分析、そして把握を。
【質問】
高齢者の生きがいづくりの取組は?
【答弁】
現在、高齢者の生きがいを充実させるため、ふれあい大学校の運営、老人クラブ運営費補助金、高齢者の就業機会を確保するためのシルバー人材センター運営補助金などの事業を行っている。
コロナ禍においても各団体が創意工夫しながら活動を継続し、高齢者のフレイル予防にも寄与していることから、今年度も各団体に対し補助を行っていく。
ふれあい大学校は昨年度は中止としたが、今年度は事業を再開し、コロナ禍においても学習機会の提供だけではなく、学生同士の仲間づくりにつながるような取組を進めていく。
【要望】
ふれあい大学は、仲間づくりにつながるようなカリキュラムの改善をお願いしたい。
引き続き老人クラブ、長寿会への行政支援を要望。
高齢者の就労機会であるシルバー人材センターに対しても。
◆大和田新田樹木見本園の現状
【質問】
大和田新田樹木見本園の現状と維持管理について
【都市整備部長答弁】
大和田新田新木戸前に位置する大和田新田樹木見本園は、園内中央部に桜の広場があり、花見の時期は近隣住民等が花見を楽しむ様子が見受けられる。
園内には家庭で植栽する際の参考となるように生け垣などに適した樹木が配置されており、昭和58年の供用開始から市民の憩いの場として利用されている。
また、平成17年には地権者から借り受けていた大和田新田樹木見本園の土地を、将来も継続して利用することを条件に本市に御寄附をいただき、今後も引き続き樹木見本園として維持管理していくこととなっている。
なお、現状の植栽管理として年4回の草刈り、年2回の生け垣等の刈り込み、樹木剪定等の作業を実施しているほか、園内の清掃作業を4月の花見時期は毎週、そのほかの月は隔週で行っている。
【要望】
この樹木見本園は地域住民にとって大切な緑地であり、桜の隠れた名所としてトリップアドバイザーの評価も高い。
過去には心ある市職員が全国の枝垂れ桜を集めて植栽していたとも聞いている。
市のホームページの公園一覧でも「市民の森」の一つとして記載あるが、市民の憩いの場にも関わらず、現在は国道側からの出入りが不便な状況にあり、改善可能であれば対応願いたい。
また、寄贈していただいた方の意向どおり、今後も引き続き樹木見本園として維持管理するのであれば、樹木紹介、家庭での活用案内などのプレートの掲出も要望。
以上。
関東地方も梅雨が明けましたね。
これからは気温が高くなる日が続きます。
適度な水分補給と休息でどうぞお身体を労わりながらお過ごしください。