9月議会報告

活動報告, 議員活動

令和3年度第3回定例会(9月議会)は、上程された議案12件とも原案可決、承認され、9月29日に閉会いたしましたことをご報告申し上げます。

 

議決結果(令和3年第3回定例会) – 八千代市 (city.yachiyo.chiba.jp)

 

また、今定例会では7件の発議案が挙げられ、中でも発議案第16号は「コロナ禍における女性(児童・生徒)の負担軽減に関する決議」を求めたもので、八千代市議会の女性議員4人で提出させていただきました。

 

今、世界中で問題となっている「生理の貧困」は八千代市も例外ではありません。

小・中学校トイレの個室に返却不要の生理用品の配備と心や体の悩みを気兼ねなく安心して相談できる環境整備を求めたもので、本発議案は全会一致で可決されました。

 

発議案第16号 (city.yachiyo.chiba.jp)

 

9月14日~17日に行われた決算審査特別委員会では、わたくしも委員の一人として令和2年度の予算執行について審査いたしました。

審査の概要、所感を以下に記します。

令和2年度は八千代市第4次総合計画後期基本計画の最終年度であり、計画した事業の効率的で着実な推進が求められましたが、新型コロナウィルス感染症が拡大し、市民生活や地域経済が深刻な影響を受け、その対策や支援で例年にも増して難しい市政運営だったと感じております。

そんな中で、最重要課題の新型コロナウイル ス感染症対策については、市独自支援策として、新生児特別定額給付金の給付や高齢者のインフルエンザ予防接種無償化、中小企業者等経営支援金の給付やキャッシュレス決済ポイント付与事業(Pay Payキャンペーン)、医療機関、介護事業所等への衛生用品購入補助など。

国・県からの支援に止まらず、財政調整基金(市の貯金のようなもの)などを活用し、対策、支援に努めてたことは評価に価すると思います。

また、雨漏り等で避難所としての利用に不安があった村上北小学校と萱田中学校体育館の改修工事設計や (仮称) 八千代市児童発達支援センター・すてっぷ2 1 大和田複合施設の基本設計に着手できたこと、大和田、大和田南、みどりが丘学童保育所建設工事など、市民の安心・安全の向上や子育て支援につながる事業が実施できたことも特筆すべきことです。

 

財政面では、経常収支比率(財政構造の弾力性のこと。比率が高いと使える財源に余裕がない。)が、前年度から1.7ポイント改善し95.6%となり、財政調整基金の醸成や市債残高の減少など主要な財政指標においては改善が見られましたが、安易に喜ぶことはできません。

令和2年度は、市税や地方消費税交付金の上振れがあったことや新型コロナウイルス感染症の影響で予定していた事業が中止になったことが改善された要因であり、例年とは状況が違っています。

引き続き効率的な市政運営を進めていく必要があるでしょう。

 

また、不用額(予算額と実際の支出額の差額)が、前年度比約9億6,000万円増の約32億3,000万円となっており、予算が充足しているとは言えません。

9月末から12月下旬にかけて次年度の予算編成期間となりますが、ぜひとも的確な予算措置を講じていただきたいと思います。