八千代市長寿会連合会の取り組みを伺いました
コロナ禍において高齢者の活動は著しく制限され、フレイル(加齢による心身の衰え)の進行などが確認されています。
未だ収束が見えない中で身体機能を維持し続けることは大変難しいのですが、感染予防には3密(密閉・密集・密接)の防止、そして介護予防には2活(身体活動と社会活動)が必要だと思います。
そんな折、八千代市長寿会連合会の幹部の方にお話を伺う機会がありました。
八千代市長寿会連合会(以下、八長連とします)は、昭和39年に発足し、今年で57年を迎える歴史ある団体です。
現在、市内5地区46クラブで2,000人を超える会員の皆さんが活動していると伺いましたが、このコロナ禍では例年のような活動ができないのでは?と心配いたしました。
すると、昨年、八長連をさらにステップアップさせようと検討委員会を設置し、年間事業計画や会則、会計の見直しを図り、新体制で本年4月から臨んでいるのだそうです。
心配無用でした。
まさに、ピンチはチャンスの心意気。
「高く跳ぶには思いっきり低くかがむ必要がある」、「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」、お話しを伺っていて、そんな名言さえも浮かんできました。
そして日々の活動の柱となる福祉貢献、地域貢献、教養活動、健康増進の4つの活動について教えていただきました。
福祉貢献活動としては、千葉県老人クラブ連合会が推奨する「SOS黄色いハンカチ」の導入と必携です。
これは、高齢者が路上で倒れ救急搬送されるも身元判別できるものを所持していたかったことで不幸が重なってしまった近隣の柏市の事故例を受けて、わが身にも起こりうると八長連では即導入し、会員には常に持ち歩くよう案内を欠かしません。
また八長連の会員に限らず、一人暮らしの高齢者に自身の身を守るものとして「緊急通報システム」の設置を促しています。
利用にあたっては行政負担なので無料なのですが、周知が行き渡っていないと感じ、八長連でオリジナルチラシを作成して案内されていました。
これから徐々に再開する健康増進活動や八千代市の郷土歴史を学ぶ教養活動も盛んです。
「高齢者には教育が必要だからね。 “今日行く”ところがあることがね。」と笑う八長連幹部。
終始和やかな座談ではありましたが、地域貢献として挙げられた活動の中で、生鮮品の買い物支援や通院等の外出支援については、わたくしも今後しっかりと行政に繋いでいかなくてはならないと受け止めました。(緊急通報システムの周知、普及促進しかりです。)
ご多用中、お話しを伺う機会をいただきありがとうございました。